tackman's 一口馬主・POG日記

一口馬主生活・POG関連を書き散らすところです。馬券的な話は多分しません

2023年一口出資馬の振り返り

今年は出資第0世代がファンド解散をしたり、デビューした第1世代から故障引退馬も出ればオープン入りからG1出走した馬まで出てなかなか激動だったと思います。というわけで今年で2歳以上各馬の今年を振り返り。

ロフティースマイル(牝4歳)

昨年地方転出から2勝して中央復帰したものの、ここでは噛み合わない競馬が続き結果は出ず。7月の未勝利戦をもってファンド解散で出資馬ではなくなり、ロフティースマイル自身はサラオク経由で金沢競馬に移籍となりました。ロフティースマイルは21年の4月という時期で、まだ出資できる2歳馬がいるんだ!ということで出資した子。クラブで期待馬への出資は1歳時にするのが常道ですから、私の中でまずやってみる一口ということで第0世代という扱いでした。実際デビューまでこそ順調でしたが、勝てない未勝利戦・地方転出・中央への再転入、そしてファンド解散と一口ライフサイクルを経験できて最初の一頭としては十分な経験値を私にくれました。ありがとうロフティースマイル、と言うにはまだまだ元気で金沢を走っているようですが、出資者としては一区切りとなりました。

アンモシエラ(牝2歳)

7月にダ1400でデビュー、着順こそ振るわなかったものの叩いて伸ばす松永厩舎のスタイルが合っていたのか次走小倉ダ1700、阪神ダ1800と伸ばして着順を上げつつ10月に京都ダ1800未勝利戦で初勝利!一口馬主として嬉しい中央初勝利となりました。のみならず中2週で臨んだもちの木賞(1勝クラス特別、京都ダ1800)で連勝してなんといきなりオープン入りしてしまいました。望外とはこのこと。もちの木賞もクラウンプライドやデルマソトガケといったスターが勝ち上がって行った出世レースですから、ダート路線の星として期待してしまいます。その後は全日本2歳優駿が残念ながら抽選除外されたので、芝のG1ホープフルステークスに参戦。出資馬G1出走の実績解除までついてきました(結果は完走馬では最下位でしたが)。

距離は伸びていいタイプのようで、振り返るとデビュー戦の1400は忙しかったと分かります。キレはそこまでの代わりに前目につけてしぶとく脚を使えるのは私好みの走りでもあります。距離がどこまで伸びて良いかは分かりませんが、ダートのチャンピオンディスタンスとして大井2000まではこなすでしょうし先々楽しみしかありません。

リヤンイヴェール(牝2歳)

アンモシエラと同日同牧場産まれ、1歳時までの近況ではアンモシエラと一緒に遊んでいるところが報告されていて2頭セットで出資を決めた片割れです。7月の函館でアンモシエラから1日遅れでデビュー、盛り上がって函館まで現地観戦に行ってしまいました。結果は3着も、着差はなかったし道中スムースに行かないレース内容でしたから勝ち上がりからゆくゆくは重賞戦線も期待できる内容でした。しかしその後放牧している間に「右寛骨複骨折」、股関節を形成する腹側の骨の骨折が判明し、競走能力喪失で引退となりました。カイ食いは良く外厩では547kgも記録していた大型馬で、大型馬のリスクはこういうところに出るのかなと思わされた馬でした。

パリッドキャリア(牡2歳)

2月産まれで血統的にも早熟なはずということで仕上がり早を期待していました。が、6月に疲労から休養、8月には左目の擦過、その後も今ひとつリズムに乗り切れず順調さを欠いた過程となっています。10月には一応脱北したものの、まだデビューのメドがついていない段階です。改めて振り返ると大きなケガをしたわけでもないのにこの仕上がりの遅さ、不安が大きいです。

ホームアンドドライ(牡2歳)

6月にチャンピオンヒルズに移動、仕上がりは遅い馬と思っていただけにちょっと意外に思っていたところ8月末日に入厩、あれよあれよとゲート試験まで通ってしまいました。まだ若いということで一旦放牧に出された後に12月デビューが予定され、栗東坂路の調教タイムを見る限り新馬戦でも勝ち負け出来そう…となっていましたが熱発でデビューは年明けにずれ込んでしまいました。この時期馬の感冒が流行っていたようで、パンサラッサも引退式を延期したりしていますね。年内デビューならず&仕切り直しとなったものの、年明けにデビュー戦が予定されていますしここは期待の一頭です。期待というか、広尾に出資したこの世代の4頭の牡馬では唯一まともに走れそうなのがホームアンドドライなのですが…

ラヴシュプリーム(牡2歳)

シュウジデイファームで乗り込まれて9月に美浦へ入厩、一旦放牧に出たところで飛節後腫の症状が出たため12月まで軽めの調整しかできない状況。年末になってようやく本格的な乗り込み再開と順調さには欠く過程です。3歳秋や古馬になってからも楽しみだとは思うので、ゆっくりでありつつ未勝利突破は何とか間に合って欲しいところ。鈴木慎太郎厩舎は広尾の馬でじっくり見る形で結果も出していますし、希望を持って行きたいところです。

トゥジュール(牡2歳)

牝系から期待していた馬で、馬体も順調に育っていたところ7月に屈腱炎が発症してしまいました。引退やむなしの故障ではあるものの、現在まで治療をされつつデビューを目指すようです。2歳でこの時期までに半年を棒に振っているのは致命的だと思っていますが、デビューできる可能性が残っている限り手を尽くすというのがクラブの方針なのかと思います。この世代では一番厳しい結果を突きつけられている一頭です。

パンドジェーヌ(牝2歳)

7月に函館競馬場に入厩、ゲート試験を突破と順調なら北海道デビューも視野に入っていたように思います。ゲート試験の映像では抜群のゲート出で、レースでもできるならと期待が高まりました。ただ輸送減りする体質のようで、函館への輸送で40kg近く減っていたため早来に戻り秋デビューの方向へ。10月に美浦に入厩、11月東京開催でのデビューを目指したたところ球節の腫れで先延ばし。その後天栄に放牧も馬体が回復しきらず、全て万全とは行かないながら時期も時期ということで1月後半にデビュー予定となっています。球節の他にも輸送で減る、外厩でも馬体がなかなかふっくらしないなど牝馬の難しいところを感じさせられました。仮にも1億越えホースですし、新馬戦得意のエピファネイア産駒ですからデビュー戦は一発回答して欲しい。というかトレセンではゴリゴリ馬体が減るタイプなので、そこで勝てないと厳しそうなので祈る気持ちです。

シャンパンポップ(牡2歳)

大きい時は600kg近くある超大型馬にして見る人みんなが「怖い」という立ちつなぎ、固すぎて大丈夫かと思われる歩様、だけど走らせるとホースマンが絶賛するという何とも難しそうなタイプ。外厩で褒められる→入厩して歩様の乱れから放牧へ→外厩で立て直して褒められる、のループに入っていてやきもきする馬でした。そこにしびれを切らした武幸四郎調教師、12月になりついに「こちらで責任を持ちますので入れてください」との宣言で年明けデビューの流れへ。この間夏頃まではひたすら可愛い感じだったのが、冬になりグイグイ走って抑えるのが大変になってきたようで競走馬らしさが出てきたようです。調教で走る映像を見て自分としては珍しく「かっこいい」と感じた馬なので、とにかく無事にデビューして能力を見せて欲しい馬です。