tackman's 一口馬主・POG日記

一口馬主生活・POG関連を書き散らすところです。馬券的な話は多分しません

2022秋の広尾TCの出資検討

2022秋の広尾追加募集ラインナップが出たので、新規募集馬と合わせてこれまで出資を迷っていた子の検討内容です。

セイリングホームの21(牡) / '21.05.06生 / 父シュヴァルグラン

基本情報

  • 母(母父):セイリングホーム(Shamardal)
  • 生産者:木村秀則[新ひだか]
  • 調教師:高柳大輔[西]
  • 募集総額:2000万円 / 2000口

検討内容

夏前から募集はされていたものの、遅生まれ・初仔でサイズも小さく様子見をしていた子。その後順調にというかぐんぐん育ったようで、10月には420kg台まで目方が増えてきました。初仔が走りにくいのはサイズが小さくなりがちというのが理由の一つとしてあるのでは?と思っていたので、順調に行けば450kg~470kgくらいで走ってくれそうなことは自分の中で懸念点を一つクリアです。

血統面はバリバリ欧州系っぽい母に新種牡馬シュヴァルグランシュヴァルグランは新種牡馬ということで、芝中距離主流条件を目指すんだろうなということ以外は何も分からんになっています。募集ページの血統解説を読んではーそうなんだなあと納得するしかない程度。尻尾がないのに好成績を残し、繁殖牝馬として3頭もG1馬を送り出したハルーワスウィートの事実上2x2という解説を読んで、よく分からんけどすごく凝った血統で作ったんだなということだけ理解しました。

生産者はパンサラッサを送り出した木村秀則牧場で、広尾で期待馬と言えばここの生産牧場のようです。高柳大輔師はテーオーケインズを送り出しており、既に実績ある厩舎の模様。スターズオンアースの高柳瑞樹師の弟なんですね。いずれも良さそうですし、矢作厩舎と比べて価格プレミアムもついていなさそうなのは買い材料

初仔×新種牡馬の冒険で、遅生まれだけは懸念点なのですが、不安要素のない小額馬なんて贅沢言い過ぎですし(何も不安がない馬なら高額募集になっているでしょう)、何かしらある不安要素の中では上等な部類な気がしています。ネットの評判でも「なんで出資全然埋まってないの?」という意見が大半。

手持ちの出資馬を見てみると、牡馬でクラシック路線があり得る子にまだ一頭も出資してないんですよね。その点本馬は遺伝子型もC:Tで、夢は見れそうです。そして出資もまだしていないのに馬名を考えている自分がいたりして(他の出資馬でもまだやっていないこと)、これはもうさっさと出資しろということなのでは?

ゴッドフロアーの22(牡) / '22.02.15生 / 父モズアスコット

基本情報

検討内容

広尾の秋の追加募集馬、当歳。多分ピエノフィオレの21(募集総額7800万円!)と並んで目玉馬という枠なんだと思います。

父のモズアスコットは芝ダートG1勝ちの両刀、22年生まれは初年度産駒の世代とのこと。例によって何も分からんなのですが、Frankelのサイアーラインなのはなんかいいなとなっています。母父ハーツクライの非ディープ系統ということで、そこはかとなくディープに逆張りしたい欲求を抱えている身には何も分からんなりに魅力を感じもします。遺伝子型はC:Cなので、父の血統からしてもマイル以下で活躍しそう。

本馬で注目なのは馬体で、ド素人目にも「当歳でこんなに立派!?」となりましたし、評判を見ても当歳としてはすごい馬体のようです。もちろん馬なので当歳時にすごくてもその後全然成長しませんでしたということもあるでしょうが、その手のリスクは投資の本質ですし一口馬主で気にするところではないと思っています。

馬体ついでに言えば綺麗な栗毛に四足白、金色の尻尾と「顔が好き」の見た目をしています。一口始めて散々募集馬写真を見て気づいたんですが、どうも自分は明るい栗毛が好きみたいです。ブロンド好きの嗜好が馬でも発現してる。

生産者・木村秀則+調教師・矢作芳人は広尾の看板コンボメニューみたいですね。価格プレミアムをどう見るかだけなんだと思います。募集開始当日に満口が目に見えているので、行くなら募集開始前に腹をくくって、先着順のチケットご用意競争に参加する必要がありそうです。

懸念点があるとすれば、母ゴッドフロアーの子はいずれも事故続きでなかなか走っている産駒がいないこと。20年生まれのヴァリアントゴッドも怪我をしていますし、19年と21年産駒も何かしらトラブルで募集されるに至っていないようです。18年~21年生まれの産駒のうち今のところまともに出走しているのは18年生まれのゴッドシエルだけと言えて、1/4でしか走れていないと考えると流石に厳しい印象は受けます。

募集価格を考えると↑の懸念点は自分としては結構厳しく、それでも出資する特別な何かも(顔以外に)感じないので、真水での出資ならナシかなあという判断にはなりそう。ということは、まだ1口分余っている4口無料枠の使い所はここなのではと考え始めています。

ピエノフィオレの21(牝) / '21.03.09 / 父エピファネイア

基本情報

検討内容

超強気の価格設定で広尾民がざわついていた子。血統的にはデアリングタクトでもう三冠牝馬目指しますという感じだし、厩舎も元トップジョッキーなのでお高くなるのは道理ではあります。

セレクトセールで3960万の落札だったそうで、馬のことは分からないものの商売一般の「原価率」で見れば募集価格自体はアリの範囲かなとは思います。ただセレクトセールで公開情報になっている熊癖あり&術歴で、その点について募集ページ内で何も触れていないのはなんだかなと。仮にクラブとして気にしない方針だったとしても、セレクトセールで規定の公開事項になっているような項目に関しては何かしらの表明をするのが筋でしょう。広尾TCの誠実性に関して「あーそういうレベル感なのね」となる事例にはなりました。別に退会するとか以降出資しないという話ではないのですが、クラブの出す情報に対する信頼性はこの水準で見るという話です。

本馬自体の話に戻ると、そりゃ絶対走りそうな血統だしPOGなら抑えに指名するかもという感じではあるんですが、一口で出資したいと思う夢要素・わくわくするところが私にとってはありませんでした。一方で手堅く買うならという視点で見た場合、上述の熊壁術歴に加えて(元トップジョッキーとは言え)美浦の新規開業厩舎などの減点要因が目につきます。血統面も露骨に柳の下のドジョウ狙いで、二匹目ドジョウ狙いは個人的に嫌いなだけでなく「過剰人気」しやすいという馬に限らない経験則もあり、回避に傾きます。

価格的に真水での出資はナシ、やるなら4口無料枠でだろうと思いますが、出資世代を散らすという点と合わせて考えて4口無料権の行使先はゴッドフロアーの22に軍配が上がるとなっています。

ミスペンバリーの21(牡) / '21.02.19 / 父キズナ

基本情報

検討内容

あのパンサラッサの半弟。生産者は木村秀則牧場で調教師はスターズオンアースの高柳瑞樹師の予定で、一頭出資しておきたいと思っていたキズナ牡馬ということもありもう買い要素しかなかったんですよね。冷静になるとスピード不足になりやすいキズナ牡馬に母系欧州血統は辛いのではという話はあり、T:T型の遺伝子と合わせてディープボンドみたいに長距離専用になるのではという懸念はあります。が、私の中では夢の方が勝つのでここまでは問題にはなりませんでした。

問題なのはサイズで、遅生まれでもないのに5月中旬時点で311kgの驚きの小ささで、10月にだいぶマシになったとは言え366kg。単に馬体重が少ないだけでなく管囲が18.0cmしかなく現状の体高も149cmと、恐らくこの先成長してもかなりの小型馬になるのでしょう。狙うのは中長距離路線という馬でしょうからスプリンターのように大型ムキムキである必要はないとは言え、仮に420kgくらいで成長が止まるとすればこの時点で勝ち上がりも厳しい予感がしてしまいます。

広尾は会員になると、非出資馬の近況過去ログも見れる仕様です。会員の権利を使って半兄パンサラッサの過去ログも見てみました。大型馬とは言えないパンサラッサですが、同時期の計測を見ても本馬に比べるとはっきり立派な体格をしていました。大型の全兄アシタカは全く走らず引退した一方、青葉賞2着馬の半兄エタンダールはそこまで大きくなかったので小型なこと自体はいいのですが、本馬に関しては「いくらなんでも小さすぎる」が私の中での結論になりつつあります。

その上で募集価格は高めで、行くなら4口無料枠だけどどうしたものかなと悩んでいました。幸い即満口にはならなかったので、様子を見ていて秋の追加募集馬が発表されたのが今ココという状態です。この記事を書いている段階では4口無料権の行使先はゴッドフロアーの22かなあとなっています。